エンタメにおいて、もう、そうそう感動することってないだろうって思ってた。 「そうそう、このかんじ!」とか「うわー、なつかしい!」とか、その程度の感動は間々あるとして、今から、この年齢になってから、前のめりになるほどがっつり感動するエンターテイメントなんてもうないだろうって思っていた。 あったんだなー。 ていうか、食わず嫌いなだけだったんだけど。 ミュージカル。 苦手だった。 なぜそこで歌うのだ、という突込みが邪魔をして、物語に入り込めない。 もうこれは育ったお国柄だな、と半ば諦めていたけど、でもその割にミュージカル好きな日本人多いよね。不思議。本当に感動してんの?とか思ってた。 先日、強い勧めにより、ブロードウェイでミュージカルを見ることになった。 演目はオペラ座の怪人。以前映画で観たときに、ファントムとラウルがクリスティーヌを奪い合うクライマックスで思わず吹き出してしまったトラウマがある作品だ。いささか心配であった。 小屋は、そんなに大きくなく地元の市民会館より小さいな、という印象。「ブロードウェイ」というある意味代名詞がもっと豪華で瀟洒な劇場をイメージさせていたからかも知らない。 さほど期待せず鑑賞スタート。寝てしまわないか、もしくは、シリアスなところでうっかり笑ってしまわないか、2つの心配を胸に物語は進んでいったのですが、 シャンデリアのくだりから、私の目は釘づけ・こころわしづかみでした。 なんだこのエンタメは!と。 スクリーンで見るのと全然違う。セリフではなく、歌である意味が感覚で分かった。 細かいことを上げると、歌唱力や場面転換・早着替えの技術、ダンスなどなどなど、、、ストーリだけじゃない。すべての演出がパッケージで完成されていて、たぶんそこがスクリーンではうっかり笑ってしまったのにもかかわらず、今回響きまくった要因なのではと考える。 あーほんとに感動したのに、周囲の人に上手く伝えられなかったんだよね。「すごかった!」「かんどうした!」「またみたい!」と貧弱なボキャブラリーで一生懸命伝えるんだけど、ぜんぜん伝わらない。 もう、この気持ちを伝えるには、歌うしかねーな。
by cafemocha6
| 2016-05-26 23:19
| 観ました。
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